賃貸物件を探しているときに目に入る「家具家電付き物件」。
ベッドや冷蔵庫、洗濯機などが最初から備え付けられていて、引っ越しが楽そう・初期費用が安そう、というイメージを持つ人も多いでしょう。
しかし実際のところ、本当に“お得”なのでしょうか?今回は借りる人目線で、家具家電付き物件のメリット・デメリットを正直に解説します。

1.家具家電付き物件のメリット
① 初期費用を大幅に抑えられる
通常、一人暮らしを始める場合、家具・家電の購入費だけで10万〜30万円程度かかることもあります。家具家電付き物件なら、これらが不要になるため、初期費用をかなり抑えることができます。貯金が少ない状態で新生活を始める人にとっては大きな魅力です。
② 引っ越しの手間が少ない
大型家具や家電の購入、配送日の調整、設置作業が不要なため、引っ越し準備が非常に楽になります。遠方からの引っ越しや、急な転勤・異動の際にもスムーズに入居できる点は大きなメリットです。
③ 短期入居と相性がいい
数か月〜1、2年程度の短期間で住む場合、家具を買うよりもトータルコストが安くなるケースがあります。学生や単身赴任、研修期間中の社会人などには向いている物件タイプです。
2.家具家電付き物件のデメリット
① 家賃が割高になりやすい
家具家電付き物件は、同条件の通常物件と比べて家賃が数千円〜1万円ほど高いことがあります。長く住めば住むほど、その差額が積み重なり、結果的に割高になる可能性があります。
② 家具・家電を選べない
設置されている家具や家電は、最低限のグレードであることが多く、デザインや使い勝手に不満を感じる場合もあります。サイズが合わない、性能が物足りないなど、生活の質に影響することもあるでしょう。
③ 故障時の対応に注意が必要
基本的には貸主負担で修理・交換されますが、対応までに時間がかかることもあります。また、使い方によっては借主負担と判断されるケースもあるため、契約内容の確認は必須です。す。
3.本当にお得かどうかは「住む期間」で決まる
家具家電付き物件がお得かどうかは、住む予定の期間によって大きく変わります。
- 短期(〜2年程度):初期費用を抑えられ、お得になりやすい
- 長期(3年以上):家賃差が積み重なり、割高になる可能性が高い
「買わずに済むメリット」と「家賃が高くなるデメリット」のバランスを考えることが重要です。
4.こんな人には家具家電付き物件がおすすめ
・初期費用をできるだけ抑えたい人
・短期間だけ住む予定の人
・引っ越しの手間を最小限にしたい人
・家具やインテリアに強いこだわりがない人
・一方で、長期間住む予定があり、自分好みの部屋を作りたい人には、家具家電なし物件の方が満足度は高いでしょう。
5.家具家電付き物件を選ぶときのチェックポイント
家具家電付き物件は内容に差が出やすいため、契約前の確認がとても重要です。
① 家具・家電の内容と状態を必ず確認する
「家具家電付き」といっても、物件ごとに内容はさまざまです。冷蔵庫や洗濯機はあるのか、電子レンジやエアコンは含まれるのかなど、具体的な設備一覧を確認しましょう。また、製造年や使用感、傷や汚れの有無も内見時にチェックしておくと安心です。
② 撤去や交換ができるかを確認する
不要な家具や、自分のものに買い替えたい場合、撤去や交換が可能かどうかは重要なポイントです。物件によっては「撤去不可」「撤去すると家賃が変わらない」などの条件があるため、事前に管理会社へ確認しておくとトラブルを防げます。
6.退去時にトラブルになりやすいポイント
家具家電付き物件は、退去時の考え方も通常の賃貸と少し異なります。
① 家具・家電の破損責任の範囲
通常使用による経年劣化は貸主負担となるケースが多いですが、故意・過失による破損は借主負担になる可能性があります。契約書に「修理費用の負担区分」がどう書かれているかを必ず確認しましょう。
② 退去時の確認立ち会いが重要
家具家電付き物件では、退去時の状態確認がよりシビアになることがあります。可能であれば立ち会いを行い、その場で状態を確認・記録しておくことで、後からの請求トラブルを防ぎやすくなります。
より希望に合った物件を紹介してもらいやすくなります。
まとめ
・家具家電付き物件は、初期費用を抑えられ、引っ越しの手間が少ない点が大きなメリット
・短期間の入居であれば、家具を購入するよりお得になるケースが多い
・一方で、家賃が割高になりやすく、長期入居ではコストがかさむ可能性がある
・家具・家電の質や種類は選べないため、生活スタイルに合うかの見極めが重要
・契約前には、設備内容・状態・撤去可否・故障時の対応を必ず確認する
・「住む期間」と「自分の優先順位」を基準に選ぶことが、後悔しない賃貸選びにつながる








